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台湾政局は痛みわけ

2006/12/11 00:20

 

 注目された台湾の2大市長選挙は、台北を国民党が制し、高雄は民進党が死守して、両党痛み分けとなった。

 当方は永田町の政局をもっぱら相手にしているから、台湾政局は門外漢。したがって、くわしくは、専門の宮崎正弘氏のメルマガ
http://www.melma.com/backnumber_45206/

 あるいは李登輝友の会のメルマガ
http://www.ritouki.jp/

 などをご覧いただきたい。

 なぜ、この両市長選が大事かというと、2008年の次期総統選挙を左右する可能性があったからだ。

 いまのところ、国民党主席の馬英九氏がリードしているようだが、正直にいって「馬総統」の誕生は日本としてはあまり歓迎できない。中国との融和派であり反日派だからだ。

 馬氏が台北市長時代に、民主党議員や経済人らの団体と一緒に訪問したことがある。市役所のロビーで歓迎宴を開いてくれたが、あいさつの中身は日本の「過去」への非難一色である。

 聞いている側がざわざわとしてきて「これが歓迎スピーチか」と口走る人も出て、おかしな雰囲気になってしまった。

 その後、馬氏は対日観を変えたという話もあるが、果たしてどうか。中国へ行って大歓迎を受けたから、中国が最も好む総統候補であることは間違いない。ということは日本にとっては要警戒となる。

 台北、高雄は中央の直轄市で市長は閣議メンバーだ。だから、東京都知事選と大阪府知事選か、ぐらいに思っていると、ちょっと違う。総統選挙の行方を左右する重みがある。

 もしも、国民党が両市で勝ったということになれば、一気に「馬総統」が現実味を帯びる可能性があった。

 もっとも、そのときは政界再編が起きるという観測もあった。そのほうがおもしろい展開になったかなとも思う。つまり、「馬総統」阻止のエネルギーが出てくると思われるからだ。

 台北市長選に出馬した宋楚瑜氏は惨敗し、政界引退を表明した。

 この人にも、かつて来日したとき、少人数の会で話を聞いたことがある。イケメンタイプの国際派で、日本語はまったくダメ。話は英語で進められたから、当方には苦痛の会合だったのだが、こういう新しいタイプの人が台湾の指導者になる時代なのか、と妙に感嘆したことを覚えている。

 引退と聞くと、政治の世界の非情さはどこでも同じか、としんみりしてくる。

 

 


 

カテゴリ: 政治も  > 政局    フォルダ: 外交

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コメント(4)

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2006/12/11 03:52

Commented by 涼月 さん

馬英九は中国共産党に取り込まれてしまっていますから、日本としては彼が台湾総統になってしまうのは良くないことです。アメリカはどうかはわかりません。馬英九が台湾を共産党に差し出さない限りは静観でしょうが・・・。

国民党は、今はただ大陸に帰りたいということで、共産党に手懐けられてしまっているような感じがします。
党内には高金素梅のような反日議員もゴロゴロいますしね。

 
 

2006/12/11 09:39

Commented by hanasan さん

涼月さん。その通りで、台湾はあらゆる意味で日本の生命線ですね。

 
 

2006/12/13 07:52

Commented by apuriori-aporia さん

台湾と中国の経済的繋がりの深化がこの選挙に大きく作用したと思います。
やはり台湾人の中には中国との関係を損ねたくないと考える外省人が多いのではないか、と感じました。もう後戻りできない経済的依存関係になっているのではないでしょうか。
日本としては、日米同盟をしっかりと保って世界の火薬庫である東アジア政策を行っていかなければならないと思います。李登輝総統から陳水扁総統に受け継がれた民主化の流れを大事にし、台湾との国交復活も視野に入れながら今後の対台政策を行っていくべきではないでしょうか。
台湾海峡は日本の生命線ですから、親日国家である台湾を大事にしなければならないと思います。
わたしにも台湾の内省人の友人がいますが、彼らは中国と事を構えることに躊躇しています。しかし、国家として独立はしたいようです。日本としては中国を牽制する意味でも、台湾を大事にしなければならないと思います。

 
 

2006/12/14 04:00

Commented by hanasan さん

apuriori-aporiaさん。台湾を大事にしなければならない、というお説、まったく賛成です。陳水扁さんも李登輝さんがバックにいたときはよかったのですが。

 
 
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