【産経連載拙稿「政論探究」24日付】記録のため再掲しておきます。
内閣支持率は落ちる一方だが、これによって麻生政権の早期崩壊があるのかというと、どうもそういう展開にはならないと見る。要は麻生太郎首相の「気力」いかんということではないか。
小泉純一郎元首相が「政権を投げ出すな」と激励したと伝えられるように、そこがまさにポイントだ。福田康夫前首相は民主党が「ねじれ国会」を政略的に使ったため政権運営に行き詰まって1年で退陣した。麻生首相はその轍(てつ)を踏むまいと法案の「参院たなざらし60日」を覚悟の上で、通常国会の日程を組んだ。
1月5日に召集して、まず今年度第2次補正予算案、続いて来年度予算案を提出する。予算案は衆院通過後30日で自然成立するが、関連法案は衆院の再可決までに60日必要だ。
だから衆院では強行採決、参院段階で民主党が審議拒否をしようと放っておく。これを貫徹できれば、両予算案の年度内成立も不可能ではなく、関連法案も5月連休明けぐらいまでには成立する。
「話し合い解散」というのは、予算成立を担保に解散するというものだが、こうしたシナリオからは、あり得ないことになる。「100年に1度の経済危機乗り切りには予算成立最優先で臨む」という「大義」もある。
問題はこうした荒っぽい国会運営が、衆院の3分の2の賛成での再可決を前提条件としていることだ。現在、自民・公明の与党は3分の2ラインを17人上回っている。万一、中川秀直氏やYKKKライン(山崎拓、加藤紘一、亀井静香、菅直人各氏)の動きなどによって、自民党から17人以上の離党者が出ると、その前提が根底から崩れる。


by mogu2mole
「あたご」判決で考える